ビヨンドマックスは2029年から使えない。それでも買うべきか、学年別に考える

バット

チームの子がビヨンドマックスを使っている。明らかに打球が違う。うちの子にも買ってあげたい。

でも、値段は4〜5万円。金属バットの3倍以上です。

しかも、こんな話を耳にします。「ビヨンドって、そのうち使えなくなるらしいよ」

本当なのか。だとしたら、今買うのは損なのか。この記事では、連盟の発表を確認したうえで、実際に45,000円を払った素人の親としての結論をお伝えします。

ド素人のおやじくん

チームの子が使っているし、よく飛ぶのも分かる。でも4〜5万円は大きい。そのうえ「そのうち使えなくなるらしい」と聞いたら、余計に迷いますよね。

結論:買うなら今。ただし学年で答えが変わる

この記事の結論

  • ビヨンドマックスは、2029年シーズンから使えなくなります(連盟が正式発表済み)
  • 裏を返せば、2028年シーズンまでは使えます
  • ただし学年によっては、規定の期限より先に「学童を卒業する」ため、実際に使える年数はもっと短くなります

そのうえで、私の結論は「買った方がいい」です。理由は記事の後半でお話しします。

何が禁止されるのか(正確な中身)

公益財団法人 全日本軟式野球連盟が、2025年12月15日に発表しています。内容はこうです。

項目 内容
いつから 2029年シーズンより
何が禁止か 外表面に弾性体(ウレタン・スポンジ等)を取り付けたバット
移行期間 2026年〜2028年
対象 学童(小学生)・少年(中学生)
対象外 一般(大人)
目的 選手の安全面の考慮

バット

なお、学童ではすでに「一般用バット」のウレタン系は使用禁止になっています。今回の発表は、それを小学生用・中学生用のバットにも広げるという内容です。

※連盟の表記では、小学生は「学童」、中学生は「少年」と呼び分けられています。本記事では、一般的な呼び方に合わせて「少年野球」と表記します。

ビヨンドマックスは対象なのか → 対象です

ド素人のおやじくん

「ウレタンを取り付けたバット」——これ、ビヨンドマックスの説明そのものです。つまり禁止される側に入ります。

結論

ビヨンドマックスは、禁止される側です。打球部に使われている「ミズノレガシーPUフォーム」のPU=ポリウレタン。つまりウレタン素材だからです。

項目 ビヨンドマックス レガシー(小学生軟式用)
打球部 ミズノレガシーPUフォーム(ウレタン)
素材 カーボン+グラス+ミズノレガシーPUフォーム
サイズ・重さ 78cm/平均560g ・ 80cm/平均570g
バランス トップバランス
最大径 平均Φ69mm
価格 税込 45,100円

「ウレタンを取り付けたバット」——まさに、今回禁止される定義そのものです。

【体験談】45,000円のビヨンドを買った、素人の親の記録

ここからは、この記事を書いている私自身の話です。

はじめにお断りしておくと、私は野球経験者ではありません。子どもが野球を始めてから、ド素人なりに少しずつ学んできただけの親です。

現在、子どもは2本のバットを持っています。

バット 価格
78cm 金属バット(ミズノ ウィルドライブ レッド) 12,900円
80cm ビヨンドマックス レガシー
(小学生軟式用・トップバランス/平均570g)
45,000円

バッティングする少年野球の子

——12,900円の金属バットがあるのに、なぜ45,000円のビヨンドを買い足したのですか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

チームの仲間に、圧倒的にビヨンドを持っている子が多かったからです。

ただ、「周りが持っているから」という見栄ではありません。不利な条件ではなく、周りと同じ土台で戦ってほしかった。それが一番の理由です。

そしてもうひとつ、子どもにホームランを打ってほしかった。

——実際に使わせてみて、打球は変わりましたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

バットの芯にボールが当たらなくても、結構飛びます。

この前の公式戦では、ランニングホームランを打つことができました。しかも、右バッターなのにライト方向へ。

——そのとき、お子さんはどんな様子でしたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

今まで見たことのない、嬉しそうな表情をしていました。

チームのみんなからも称えられて、親としてすごく誇らしかった。あの一瞬は、私にとっても最高の思い出です。子どもにとっても、自信につながったと思います。

よろこぶ子ども

——2029年から使えなくなると知って、どう思われますか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

使える期間はあと1年と少ししかない。その前提でも、間違いなく買った方がいいと断言できます。

——それはなぜですか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

子ども自身に「打てる」と思わせることが、何より大切だと思うからです。

試合で打つことができれば、経験値として飛躍的に積み上がります。打感をつかんだり、コツを掴んだりする近道にもなる。

だから私は、買った方がいいと思っています。

補足:なぜ「芯を外しても飛ぶ」のか

「芯に当たらなくても飛ぶ」——これは私の実感ですが、後から調べたら偶然ではありませんでした。

ミズノの説明によると、仕組みはこうです。

  • 打球部が柔らかい(手で押すと数ミリ凹むほど)
  • 柔らかい面で軟式ボールを打つと、ボールの変形が少なくなる
  • ボールが元の形に戻るためのエネルギーが要らなくなる
  • その分が、まるごと「飛ばす力」に回る

軟式ボール

さらに、芯を外しても飛ぶ理由も説明されています。

ウレタンを巻いている構造上、バット本体の芯は直径40mmと細くなります。そこで芯を楕円形(オーバル構造)にして、ボールを「点」ではなく「面」で捉えるようにしている。だから多少芯を外しても打ち損じが減る、というわけです。

つまり

「素人の親が見ても分かるほど飛ぶ」のは、メーカーが意図して設計した通りの結果だったことになります。

あなたの子は、あと何シーズン使えるか

ド素人のおやじくん

ここがこの記事の山場です。規定の期限より先に「卒業」が来る学年があります。自分の子を当てはめて見てください。

ここがこの記事で一番お伝えしたい部分です。

まず、規定上の期限はこうなります。

シーズン 使えるか
2026 ○
2027 ○
2028 ○(移行期間の最終年)
2029〜 ✕ 使用禁止
ここに落とし穴

少年用バットは、小学生の間しか使いません。つまり学年によっては、規定の期限が来るより先に、学童を卒業してしまうのです。

2026年度の学年を基準に、学童(小6まで)でビヨンドを使えるシーズン数を整理しました。

今の学年 使えるシーズン数 学童を完走できるか
小1 3 ✕ 小4以降は使えない
小2 3 ✕ 小5・小6が使えない
小3 3 ✕ 最終学年の小6で使えない
小4 3 ○ 完走できる
小5 2 ○ 完走できる
小6 1 ○ ただし残り1シーズン

一番つらいのは小3です。3シーズン使えますが、最後の1年——小6という一番大事な学年で使えなくなります。

逆に小4・小5は、学童を最後まで使い切れます。買うなら迷いが少ない学年です。

1シーズンあたり、いくらになるか

税込定価45,100円という金額は、使えるシーズン数で割ると印象が変わります。

今の学年 使えるシーズン数 1シーズンあたり
小4 3 約15,000円
小5 2 約22,500円
小6 1 45,100円

小4なら、1年あたり15,000円。金属バット1本ぶんです。小6で買うなら、1シーズンに45,100円を払う覚悟が要ります。

ただし——これはあくまでお金の話です。私の場合、その45,000円で子どもの「今まで見たことのない表情」を見ました。そこに値段をつけるのは、それぞれのご家庭の判断だと思います。

壊れても、直せます。ただし1回だけです

虫めがねでバットを調べるド素人のおやじくん

これは、この記事を書いたあとに知りました。ビヨンドマックスの打つ部分(ウレタン)は、交換してもらえます。

ミズノの公式サイトに、小学生用の修理価格が出ています。

バットの種類 修理価格(税込)
ビヨンドマックス レガシー 23,100円
ビヨンドマックス ギガキング(2018年以降) 23,100円
ビヨンドマックス オーバル(2018年7月以降) 11,000円
ビヨンドマックス EV2/EV2N(2020年以降) 8,800円

うちが使っているビヨンドマックス レガシー(小学生軟式用)なら23,100円。税込定価45,100円のバットの、打つ部分だけが新品に戻ります。買い直すより22,000円安く済む計算です。ただし公式の表に型番までは書かれていません。頼む前に、購入したお店で対象かどうか確認してください。

預かり期間は約14日間(土日祝を含まず)と書かれています。土日をはさむので、実際には3週間前後、手元から離れると考えておいてください。試合が続く時期は、この3週間が意外と痛いです。

公式には、こう書かれています。

本体の摩耗及び大きい傷、凹みなどがある場合は、修理不可になります。

交換は打球部PUを切開取り外して行います。取り外し前に本体芯材に異常がないかX線などでの確認を実施し使用継続不可と判断した場合は修理不能とさせて頂きます。

限定品、限定カラーの場合は対応できないことがあります。

交換用打球部の在庫状況によっては対応できないことがあります。

修理を当てにする前に、知っておくこと

  • 傷みすぎていると、直してもらえません
  • 中身をレントゲンで調べ、芯まで傷んでいたらそこで終わりです
  • 交換は1回限り。2回目はありません
  • 限定カラーは対象外のことがあります
  • 直したあとの打つ部分は修理専用のデザインになり、買ったときの見た目とは変わります
「壊れてから考える」では、間に合わないことがあります

直せるのは傷が軽いうちだけです。気になるへこみや隙間が出てきたら、ひどくなる前にお店で見てもらってください。

うちのバットも、1年使ってウレタンのつなぎ目に隙間が出てきました。その話はバットの手入れの記事に書いています。

直す価値があるかは、残りのシーズン数で決まります

ここで、2029年の話に戻ります。修理しても、2029年シーズンからは使えません。直したバットだけ特別扱い、ということはありません。

ですから修理代の23,100円も、「あと何シーズン使えるか」で割って考えます。

壊れたときの学年 直したあと使えるシーズン 1シーズンあたり
小4 3 約7,700円
小5 2 約11,550円
小6 1 23,100円

小4・小5で壊れたなら、直す価値は十分あります。金属バット1本より安く、打球の質はもとに戻ります。

小6で壊れたときは、迷うところです。残り1シーズンに23,100円と、3週間の空白。ここはご家庭の判断になります。

ド素人のおやじくん

「4〜5万円を出したら、それきり」ではありません。それが分かっているだけで、買うときの気持ちはだいぶ違うはずです。私は知らずに買いました。

まとめ:学年別・判断の目安

今の学年 判断の目安
小4・小5 買うなら今。学童を完走できる
小6 残り1シーズン。「最後の1年に賭ける」なら止めない
小3 小6で使えなくなる。そこを納得できるかどうか
小1・小2 使えない期間が長い。金属バットで様子を見る選択も

ガッツポーズをする少年野球の子

買うかどうかを決める前に、この3つだけ確認してください。

  1. 2029年シーズンから使えなくなることを知っておく
  2. 自分の子が、あと何シーズン使えるかを数える
  3. その年数で45,100円を割ってみる
ド素人のおやじくん

迷ったら、使えるシーズン数で値段を割ってみてください。数字にすると、判断がぐっと楽になります。

そのうえで私が言えるのは、ひとつだけです。

子ども自身に「打てる」と思わせられるなら、そのお金は無駄になりません。

試合で打てた経験は、道具が使えなくなった後も残ります。

出典・参考

※本記事の内容は2026年9月時点の情報です。規定は変更される場合があります。購入前に、必ず連盟および所属チームの最新情報をご確認ください。

※価格はミズノ公式オンラインの表示価格です。販売店により実売価格は異なります。

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