少年野球のヘルメットの選び方|値段より先に確かめる3つのこと

はじめての野球

うちの子が最初にかぶっていたヘルメットは、ボロボロでした。ロゴは外れかけ、汚れもひどい。

チームのものを借りていたからです。そして——それでよかったと思っています。

自分のヘルメットを買ったのは、野球を始めて3か月ほど経ってから。必要な道具のなかでは、最後のほうでした。

この記事は、そのときに知っておきたかったことの記録です。ヘルメットは、値段より先に確認することがあります。

ド素人のおやじくん

先にお伝えします。ヘルメットは、子どもの頭を守る道具です。

この記事には連盟の規則とメーカー公式の記載をそのまま載せますが、最後は必ず、所属するチームと、お手持ちの製品の説明書をご確認ください。

結論:値段より先に、確認することが3つあります

この記事の結論

  • 小学生は「両側にイヤーフラップ」一択。連盟の規則で決まっています
  • SGマークのついた連盟公認品であること。これも規則です
  • 一度でも強い衝撃を受けたら、見た目が無事でも使わない。メーカーがはっきり書いています
  • 買うのは「続ける」と決まってからで間に合います。うちは最後のほうに買いました

規則で決まっていること

全日本軟式野球連盟の規則には、こう書かれています。

打者、次打者および走者は、S・Gマークのついた連盟公認のヘルメットを必ず着帽しなければならない。

そして、ここが大事なところです。

一般チームの打者、次打者、走者は両側か片側にイヤーフラップのついたもの。少年・学童部はすべて両側にイヤーフラップのついたものとする。

「片耳」を買うと試合で使えません

イヤーフラップとは、耳を覆う出っ張りのことです。大人用には片耳だけのものがあります。プロ野球で見るのは、たいていこちらです。

小学生は、両側についたものしか使えません。お店で並んでいても、片耳タイプを選ばないでください。

キャッチャーをやる場合は、さらに指定があります。

捕手は、連盟公認のレガーズ・プロテクター、S・Gマークのついた捕手用ヘルメットを装着しなければならない。

捕手用のマスク(スロートガード付)は、連盟公認のものを使用しなければならない。

ド素人のおやじくん

キャッチャーの防具は一式で数万円になります。ほとんどのチームが備品として持っています。

個人で買う前に、必ずチームに確認してください。

SGマークとは何か

「SGマーク」は、一般財団法人 製品安全協会が認めた製品につくマークです。野球用ヘルメットについては、こう説明されています。

ボールが頭部に当たったときの衝撃吸収性を規定しています。

知らなかったのですが、SGマークには保険がついています。

一事故あたりの賠償金額上限は1億円です。

ド素人のおやじくん

1億円。金額だけ見ると心強いです。

ただし、何かあれば必ず出る、というものではありません。ここは正確に書きます。

製品安全協会は、賠償の対象になる条件をこう定めています。3つすべてを満たした場合です。

  • SGマーク付き製品によって人的損害が生じたと認められること
  • 製品に欠陥が認められること
  • 事故と製品の欠陥に因果関係が認められること

つまり「製品の欠陥が原因だったとき」の制度です。ぶつけて壊れた、古くなった——こういう場合は対象になりません。

SGマークには「有効期限」があります

製品安全協会のページには、こう書かれています。

SGマークはその安全性を担保できる耐用年数を勘案して有効期限を定めている

ド素人のおやじくん

正直に書きます。野球用ヘルメットの有効期限が「何年」なのか、私は確認できませんでした。

検索すると「◯年」と書いているサイトが出てきます。ですが製品安全協会の公式ページには年数の記載が見つからず、公式の資料は画像で作られていて読めませんでした。

だからこの記事には年数を書きません。

できることは、これです。お手持ちのヘルメットの内側を見てください。SGマークのシールに、期限や製造年月が書かれていることがあります。

いちばん大事なこと:一度でも強く当たったら、使わない

ミズノの商品ページに、この一文がありました。

死球などの大きな衝撃が加わると、ヘルメット表面は凹み、内装スチロールは割れます。また、外観に損傷が確認できなくても、一度大きな衝撃を受けたヘルメットは使用しないでください。

ド素人のおやじくん

ここを読んで、背筋が伸びました。

外から見て無事でも、中は割れているかもしれない。デッドボールを受けたヘルメットは、「まだ使えそう」ではなく「もう使わない」が正解でした。

ヘルメットの中には、発泡スチロールのような白い層が入っています。衝撃を受け止めて潰れることで、頭を守る部品です。

一度潰れたら、次は同じように守れません。外側のプラスチックが無事でも、中身は仕事を終えている——ということです。

お下がり・中古を使うときは

ヘルメットは高いので、譲ってもらうことがあります。ありがたい話です。

ただしそのヘルメットが、これまで何を受けてきたかは分かりません。譲ってくれた方に「強く当たったことはありましたか」と一度聞いておくと安心です。

【体験談】ボロボロのヘルメットを借りていました

ここからは、この記事を書いている私自身の話です。

——最初は、どうしていましたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

チームのものを借りていました。

監督さんたちのはからいで、過去に引退した選手がヘルメットをチームに寄付してくれていたんです。

野球を続けていけるかどうか分からない段階では、このヘルメットを貸してもらっていました。

——どんな状態でしたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

ボロボロでした。ロゴも外れかけていて、汚れもひどかったです。

——数は足りていましたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

数は人数分あったので、問題ありませんでした。

——では、なぜ買うことにしたのですか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

サイズが合わなかったことと、汚れです。

それから4年生のときに、5年生以下の試合に選抜されるようになりました。継続してやっていけると判断できた段階で、購入することにしました。

——いつ買いましたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

4年生の秋ごろです。野球を始めて3か月くらい経ったころでした。

必要最低限の道具のなかでは、最後のほうに買ったと記憶しています。

——どこで、いくらでしたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

地元のスポーツ店(個人のお店)で買いました。

値段ははっきり覚えていませんが、5,000円くらいだったと思います。

——サイズは、どうやって選びましたか?

ド素人のおやじくん

おやじくん

チームのヘルメットをかぶって、サイズ合わせをしました。

借りている期間には「サイズが分かる」という得があります

最後の答えが、いちばん大事なところだと思っています。

借りているあいだに、合うサイズが分かっていた。だから買うときに迷わなかった——という順番です。

ド素人のおやじくん

これは借りることの、もうひとつの得でした。

お金が浮くだけではありません。「どのサイズが合うか」を、実物で試しながら知ることができます。

参考までに、ミズノの小学生用ヘルメット(両耳付打者用)のサイズ展開です。

サイズ 頭まわり
S 53〜55cm
M 55〜57cm
L 57〜59cm
O 59〜61cm

2cm刻みで、隣のサイズと重なっています。数字だけで選ぶと迷います。かぶって決めるのが確実です。

値段のこと

うちが買ったのは5,000円くらいでした。いっぽう、ミズノ公式オンラインに載っている小学生軟式用ヘルメット(両耳付打者用/1DJHY112)は8,250円(税込)です(2026年9月時点)。

ド素人のおやじくん

念のため書いておきます。うちが買ったものの品番は分かりません。だから「同じ商品がこちらでは安い」という話ではありません。

モデルによっても、お店によっても値段は変わります。手入れ用品でも同じことがありました(グローブの型付けとお手入れの記事に書いています)。

安いものを選ぶときも、確認するのは1つだけです。SGマークがついた、両側イヤーフラップの連盟公認品かどうか。ここさえ守れば、あとは予算で選んで大丈夫です。

寄付してくれた人の話

最後に、書いておきたいことがあります。

うちが借りていたヘルメットは、引退した選手が置いていってくれたものでした。ボロボロではありましたが、それがあったから、何も買わずに野球を始められたのも事実です。

ド素人のおやじくん

ありがたい話でした。

うちの子もいつか卒業します。そのとき次の子に渡せるものは渡そうと思っています。

そのうえで、正直に書きます。借りたヘルメットが、それまで何を受けてきたかは分かりません。

だから「続けると決まったら、自分のを買う」という順番には、意味がありました。始めるハードルを下げてくれるのが借り物で、安全を自分で管理できるのが自分の物——そういう分担だと思っています。

まとめ:ヘルメットを買う前に

この順番でやれば迷いません

  • ① チームに「借りられますか」と聞く。続けるか分からないうちは、それで十分です
  • ② 借りているあいだに合うサイズを覚えておく
  • ③ 続けると決まったら買う。確認するのは「SGマーク」と「両側イヤーフラップ」の2つ
  • ④ 強い衝撃を受けたら、見た目が無事でも使わない

道具をそろえる順番については、少年野球を始めるとき、全部そろえなくていいにまとめました。ヘルメットは、そのいちばん後ろに置いていい道具だと思います。

※正式には小学生の軟式野球は「学童野球」ですが、本記事では一般的な呼び方に合わせて「少年野球」と表記しています。

出典・参考

※価格・規則・基準は変わることがあります。購入前に必ず各メーカーと、所属するチーム・連盟の最新情報をご確認ください。

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