チームの練習は週末だけ。平日にも、家で何かやらせたい。
でも私は、野球をやったことがありません。トスすら、まともに投げられません。
だから道具に頼りました。買ったのはバッティングネット2つと、ティースタンド1つです。
この記事では、その3つを実際に庭で使って分かったことを書きます。買う前に知っておきたかったことが、3つありました。
この記事に出てくる値段は、すべて2026年9月時点のものです。ネットもティーも値段の動きが大きいので、そのままの金額では買えないと思ってください。理由は記事の後半でお話しします。
結論:置く前に、この3つを確認してください
- ネットは「庭を測ってから」選ぶ(メーカー品でも1.45m四方〜3m四方と、3倍近い開きがあります)
- 先に決めるのは、道具ではなくボール(試合と同じ公認球を庭で打つのか、穴あきボールにするのか)
- 出しっぱなしにするなら、先に傷むのは「布」と「マジックテープ」。鉄の部分ではありません
3つ目は、私が実際にやらかしたところです。順にお話しします。
まず決めるのは、道具ではなくボール

ネットの前に、「うちの庭で、何を打たせるのか」を決めてください。ここが決まらないと、ネットの大きさも置き場所も決まりません。
| ボール | どんなものか | 庭で使うと |
|---|---|---|
| J号球 (学童用の公認球) |
直径 69±0.5mm / 重量 129±1.8g 天然ゴム・白 |
試合と同じ球。重い。窓・壁・車・隣家に注意 |
| 穴あきボール | プラスチック製・穴あき | メーカー公式に「屋内でも安心して使用できます」とある |
| やわらかいボール | スポンジ・ウレタン製 | いちばん安全。低学年・室内向き |
J号球は、公益財団法人 全日本軟式野球連盟の公認球です。ナガセケンコーの公式サイトには「少年野球(学童用)のJ号、一般用・中学生用のM号」とあります。小学生はJ号です。
※正式には、小学生の軟式野球は「学童野球」と呼びます。本記事では一般的な呼び方に合わせて「少年野球」と表記します。
129gの公認球を、庭でフルスイングさせるのは、それなりの覚悟が要ります。ネットを外れた一発が、窓や隣家に届く距離かどうか。ネットを買う前に、その目で庭を見てください。
投げられない親の味方が、ティースタンド
私のように野球をやったことがない親にとって、いちばん現実的な道具がこれです。
理由は単純で、親が投げなくていいからです。台にボールを置くだけ。子どもが一人で、何十球でも打てます。
うちで使っているものの仕様を書いておきます。
- 高さ … 60〜94cm。無段階で調整できる
- 土台 … 約 25cm × 25cm / 重さ 約 1.7kg
- 先端 … ソフトラバー(交換用が1個付属)
- 置けるボール … 直径5cm以上ならどれでも(硬式・軟式兼用)
- 値段 … 3,568円(定価4,199円)※2026年9月時点
2つだけ、読むときのコツを書いておきます。
①「直径5cm以上」なら、J号球(6.9cm)は置けます。試合と同じ球で練習できます。
②「交換用ラバーが付属」は、裏を返せば「先端は消耗する」ということ。最初から付いてくるくらい、減る部分だと考えていいと思います。
高さが変えられるかどうかは、見ておいてください。子どもの背は伸びます。固定式だと、合わなくなった時点で買い直しです。
ネットは「庭に置けるか」から逆算する
ここが、私がいちばん軽く考えていたところです。バッティングネットは、製品によって大きさがまるで違います。
野球用品メーカー(フィールドフォース)の公式サイトに載っている実寸を並べると、こうなります。
| 製品 | 寸法 |
|---|---|
| 折りたたみ式バッティングネット・モバイル | 横1.45m × 高1.45m × 奥行1m |
| バッティングネット | 横1.6m × 高2m |
| 半円形バッティングネット | 横2.4m × 高2.1m × 奥行2.1m |
| 3m×3m ビッグネット | 横3m × 高3m |
小さいもので1.45m四方、大きいもので3m四方。2倍以上違います。
参考までに、うちで使っている2つの寸法も書いておきます。同じメーカーの、大きいほうと小さいほうです。
- 庭用 … 幅213 × 高さ213 × 奥行105cm(7フィート)
- 室内用 … 幅153 × 高さ153 × 奥行75.5cm(5フィート)
庭用は2m13cm四方で、大人の背丈より高くなります。室内用でも1m53cm四方。室内に置くなら、天井の高さも測ってください。
庭にメジャーを当ててください。それだけです。
畳1枚が約1.8m×0.9mなので、畳を並べて想像するのでも構いません。ネットの「奥行き」も忘れずに測ってください。あとで効いてきます。
【体験談】野球未経験の親が買った、ネット2つとティースタンド
ここからは、この記事を書いている私自身の話です。
はじめにお断りしておくと、私は野球経験者ではありません。子どもが野球を始めてから、ド素人なりに少しずつ学んできただけの親です。
——ネットを買う前は、どこで打たせていましたか?
室内でプラスチックボールを打つのと、屋外での素振り。
それだけに限定していました。
——「家に作ろう」と思ったきっかけは何でしたか?
自宅の庭が、いちばん手軽にできるからです。
——自主練のために、実際に何を買いましたか?
バッティングネットを2つと、ティースタンドを1つです。
ティースタンドは2025年11月に買って、いまも庭で現役で使っています。
——ネットを2つというのは、どういう使い分けですか?
どちらもZENYというメーカーのものです。
1つ目は庭に出しっぱなしにしています。買ったときは5,000円くらいだったと思います。
2つ目は室内に置いて、プラスチックボールで打たせています。こちらはセールで6,000円くらいでした。
——買う前に、庭の寸法を測りましたか?
測らずに購入しました。
うちは入るだけの広さがあったので、結果的には問題ありませんでした。
正直に書いておきます。この記事のチェックリストの1番に「庭にメジャーを当てる」と書いたのは、私が測らなかったからです。
たまたま置けただけで、うまくいった話ではありません。
——置く場所は、どうやって決めましたか?
自宅の建物寄りに設置しています。
ネットの後ろにも、スペースを取ってあります。
——置き方で、何か工夫していますか?
ネットの一部を、ロープで後方に引っ張ってテンションを掛けています。
これはボールの跳ね返りを防ぐのに、一定の効果があります。
それと本体のベースにコンクリートブロックを置いて、安定感を増しています。
——組み立ては大変でしたか?
一人でも、5分とかかりません。
——庭では、どのボールを打たせていますか?
J号の練習球を、大量に買いました。5ダースくらいです。
もちろん、穴あきボールでも問題ありません。
——音とご近所のことは、気になりませんか?
時間帯は、21時以降を避けています。
そして隣の家からできるだけ離れた場所でやっています。
——打つ強さは、加減させていますか?
跳ね返りや音のことを考えても、あえて手加減はさせません。
質の高い練習をするためです。
——買ってから、困ったことはありますか?
出しっぱなしで傷みました。特に素材的に、雨と直射日光に弱いです。
そして、支柱にネットを止めるマジックテープの接着力が、だんだん弱まってきます。
——マジックテープが弱ったあと、どうしましたか?
分解して収納はしない前提なので、結束バンドで止めています。
——カバーはかけていますか?
かけていません。
風の抵抗を受けるからです。
——ほかにもありますか?
子供の打球速度が上がってくると、ネットに当たったボールが跳ね返ってきます。
——跳ね返ってきたボールで、危なかったことはありますか?
跳ね返ってくる分には、バッターの後方にもスペースがあるので問題ありません。
それよりも——アッパースイングになったときに、何度かネットの上限を超えて行きそうになり、ヒヤッとしました。
——それは、どうすればいいですか?
ティーの設置位置は、前進(ネット寄り)気味のほうがいいですね。
——室内のネットは、どういうときに使いますか?
外が暑すぎるときに、エアコンを使いながら練習ができるのがメリットです。
鏡でのフォーム確認もやりやすく、体力的なストレスも少なくて済みます。
——室内のデメリットは?
バットを振り回すスペースが十分に確保されていることです。八畳くらいはほしいです。
もしバットが滑って飛んでしまったら、最悪、窓ガラスが割れることもありえます。
——もう一度買うなら、同じものにしますか?
そのときどきによると思います。
予算に余裕があるのなら、もっとしっかりとしたネットを買います。チームの練習で使っているような、業務用のものです。
補足:なぜ跳ね返るのか、なぜ布から傷むのか
ここからは、調べて分かったことです。私の体験の「答え合わせ」にあたります。
跳ね返りは、ネットの形の問題です
平らな一枚のネットは、打球を「受け止める」のではなく「跳ね返す」形をしています。打球が弱いうちは気になりません。子どもが上達して、打球が速くなってから出てくる問題です。
その証拠に、メーカーは奥行きのあるネットをわざわざ作っています。さきほどの表をもう一度見てください。
半円形バッティングネットの寸法は、横2.4m × 高2.1m × 奥行2.1m。
奥行きが、高さと同じだけあります。これは飾りではありません。打球を袋状に包んで、勢いを殺すための奥行きです。跳ね返りが怖いなら、ここにお金を払う価値があります。
うちで怖かったのは、跳ね返りより「上を越える」ほうでした
ネットの後ろにスペースを取っているので、跳ね返り自体は、うちでは問題になっていません。
それよりヒヤッとしたのは、打球がネットの上を越えていきそうになったときです。アッパースイングになった打球が、何度かネットの高さを超えそうになりました。
ティーの設置位置を、前(ネット寄り)気味にする。これだけです。
ネットに近いほど、打球が上に抜けるまでの距離が短くなります。ネットの大きさを変えなくても、置く位置で減らせます。
ネットを選ぶとき、多くの人は「横幅」を見ます。うちの経験では、高さのほうが先に問題になりました。
傷むのは「鉄」ではなく「布」でした
私が買ったネットの商品説明には、フレームは粉体塗装の防錆加工で、傷がつきにくく耐久性に優れているという趣旨のことが書かれていました。「雨天や風の日の屋外での使用も可能」ともありました。
実際、鉄のフレームは今も問題ありません。先に弱ったのは、布のネットと、それを支柱に留めているマジックテープです。
ここで気づいたことがあります。「雨の日に使える」と「雨の中に置きっぱなしにできる」は、別の話でした。
商品ページに書いてあるのは前者です。後者は、どこにも書いてありません。私が勝手に同じだと思っていただけでした。
もし出しっぱなしにするなら、マジックテープが弱ったときに留め直すことを、最初から想定しておいたほうがいいです。
結束バンドで留め直しました。分解して収納しない前提なので、これで足りています。
そしてカバーはかけていません。理由は風の抵抗を受けるからです。かけたほうが長持ちするとは思いますが、うちは飛ばされるほうが心配でした。
うちの置き方:ロープで引っ張り、ブロックで押さえる
買ったままの状態では使っていません。2つ、手を加えています。
| やったこと | ねらい |
|---|---|
| ネットの一部を、ロープで後方に引っ張る | 跳ね返りを減らす。うちでは一定の効果がありました |
| 本体のベースに、コンクリートブロックを置く | 安定させる。倒れにくくなります |
平らなネットが跳ね返すのは、ピンと張った面が、打球をそのまま押し返すからです。
後ろに引っ張ると、ネットに「逃げ」ができます。奥行きのあるネットが高いのは、この「逃げ」を最初から形にしているからだと思っています。
ロープとブロックなら、数百円で試せます。2万円のネットを買い直す前に、こちらを先に試す価値はあると思います。
お金の話:買ったときと、いまの値段は違います

これは正直に書いておきます。私が払った金額は、いまの値段とかなり違います。
- ネット①(庭・出しっぱなし) … 買ったときは約5,000円。いまは在庫切れ
- ネット②(室内) … 買ったときはセールで約6,000円。いまは2万円近い
- ティースタンド … 2025年11月に購入(当時の金額は不明)。いまは3,568円(定価4,199円)
この手の道具は、値段が大きく動きます。同じ商品が、3倍になっていることもあります。
だとすれば、急いで定価で買う理由はあまりありません。欲しいものを決めておいて、安くなったときに買う。私が6,000円で買えたのも、たまたまセールだったからです。
なお、ティースタンドは2025年11月に買って、10か月使っていますが、まだ現役です。4,000円前後の道具としては、十分もっているほうだと思います。
室内ネットという、もうひとつの選択肢
うちはネットを2つ持っています。1つは庭、もう1つは室内です。室内のほうは、あまり語られていないので書いておきます。
| 室内ネット | |
|---|---|
| いいところ | 外が暑すぎるとき、エアコンを使いながら練習できる |
| いいところ | 鏡でフォームを確認しやすい |
| いいところ | 体力的なストレスが少ない |
| 必要なもの | バットを振り回せる広さ。八畳くらいはほしい |
| ボール | プラスチックボール |
バットが手から滑って飛んだら、最悪、窓ガラスが割れます。
うちはまだ起きていませんが、起きうることとして考えておいてください。八畳という広さは、振り回せるかどうかの目安です。
夏の屋外は、子どもより先に親が参ります。室内で30分打てる場所があるのは、続けるうえで大きいと思っています。
まとめ:庭に置く前のチェックリスト
| # | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 庭にメジャーを当てたか(1.45m〜3m四方と幅がある) |
| 2 | 打たせるのはどのボールか(公認球/穴あき/やわらかいボール) |
| 3 | ネットの後ろと横に、窓・車・隣家がないか |
| 4 | 出しっぱなしにするか。するなら、布とマジックテープが傷む前提でいるか |
| 5 | 跳ね返りを見込んで、奥行きのあるネットにするか |
| 6 | ティースタンドは高さが変えられるか(子どもの背は伸びます) |
| 7 | いまセール中か。急がないなら待つ |
| 8 | 音と時間帯を決めたか(うちは21時以降を避け、隣家から離して置いています) |
| 9 | ネットの高さを見たか(打球は横より先に上へ抜けます) |
| 10 | 室内にも置くなら、八畳くらいの広さがあるか |
私が買う前に知りたかったのは、①庭の寸法が先だということ ②打球は跳ね返ってくること ③傷むのは布とマジックテープだということ——この3つです。
どれも、商品ページには書いてありませんでした。使ってみないと分からなかったことです。
それでも、ティースタンドとネットを買ってよかったと思っています。野球をやったことのない私でも、子どもが一人で打てる場所を、家に作ってやれたからです。

道具そのものの選び方については、グローブのサイズの選び方とバットの話もまとめています。
出典・参考
- ナガセケンコー株式会社 公式「BASEBALL」
- ケンコーボールJ号(J) 1ダース|ナガセケンコー公式ネットショップ
- 公認用具について|公益財団法人 全日本軟式野球連盟
- バッティングネット一覧|フィールドフォース公式
- 少年野球|子どもが一人で自主練できる野球ギア|フィールドフォース公式
※価格・寸法・在庫は、モデルや販売店によって異なり、頻繁に変わります。本記事の金額はすべて2026年9月時点のものです。購入前に必ず最新情報をご確認ください。
※この記事の体験談(水色の吹き出し)は、私自身が実際に買って、庭と室内で使った記録です。解説部分は、上のメーカー公式・連盟公式で確認した内容と、手元の商品の仕様をもとに書いています。→ このブログを書いている人について

