子どもが「野球をやりたい」と言い出しました。何を買えばいいのか、まったく分かりませんでした。
調べてみると、必要そうなものが次々と出てきます。全部そろえたら10万円を超えそうでした。
結論から書きます。最初に全部そろえる必要はありませんでした。うちはグローブもバットも、チームのものを借りてスタートしています。
この記事でいちばん大事なことを先に書きます。必要なものは、チームによって大きく違います。
この記事は「買う前に、何を確認すればいいか」を整理したものです。最後は必ずチームに確認してください。
結論:道具を「3つの箱」に分けると、迷わなくなる
- ① 自分で選んで買っていいもの … スパイク。規則で「おそろいでなくていい」と決まっています
- ② チームに聞いてから買うもの … 帽子・アンダーシャツ・ストッキング・ユニフォーム。規則で「全員同じ」と決まっています
- ③ 借りられるかもしれないもの … グローブ・バット・ヘルメット。うちは借りていました
この分け方には根拠があります。全日本軟式野球連盟の規則に、何がおそろいで何が自由か、はっきり書いてあるからです。
① 自分で選んで買っていいもの=スパイク

連盟の規則には、こう書かれています。
同一チームの監督、コーチ、選手は、同色、同形、同意匠のユニフォームでなければならない。ただし、スパイクを除く。
「ただし、スパイクを除く」。つまり、足元だけは、親が自由に選んでいいということです。
子どもの足の形や、値段で選べます。これは、いちばん最初に買っても失敗しません。
🔴 ただし、金属の金具が付いたものはダメです
学童部は、金属製金具のついたスパイクを使用することはできない。
ここは買う前に必ず確認してください。
小学生(学童部)は、金属の歯が付いたスパイクを試合で履けません。お店には大人用と並んで置いてあります。知らずに買うと、試合で1度も履けないまま、サイズアウトします。
小学生が買うのは「ポイントスパイク」と呼ばれるものです。歯がゴム製になっています。
🔴 スパイクより先に、ソックスを買ってください
これは順番の話です。先にソックスを買って、そのソックスを履いた状態でスパイクを試着してください。
ソックスは、少し多めに買っておいてよいと思います。
そしてその場で買ったソックスを履いた上で、スパイクを試着するのがベストです。
野球用のソックスは、普段の靴下よりずっと厚いです。薄い靴下のまま試着してサイズを決めると、本番できつくなります。
私は、ここで失敗しました。シューズ選びでやらかした3つの失敗に、そのときの話と、つま先の測り方を書いています。
② チームに聞いてから買うもの

これが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。先に買うと、買い直しになります。
規則には、こう書かれています。
アンダーシャツは全員同色のものでなければならない。
帽子は、全員同色、同形、同意匠のもの。また、ストッキングは全員同色のものでなければならない。
アンダーシャツの色。帽子の形。ストッキングの色。これらは、チームで決まっています。
「入団前に準備しておこう」と、気を利かせて先に買う——これがいちばんもったいないパターンです。
色が1つ違うだけで使えません。安いものではありません。チームに確認してから買ってください。
うちの場合は、チーム指定のリュックもありました。バットが入るタイプで、刺繍が入るものです。こういう指定品は、チームによってあったりなかったりします。
③ 借りられるかもしれないもの=グローブ・バット・ヘルメット

ここは、正直に書くと意外かもしれません。
ミズノの公式サイトには、「最初に揃えたい9つのアイテム」というページがあります。その1番目がグラブです。
やわらかくてすぐ使える!親子のキャッチボールの新定番
メーカーは「最初にグラブを」と言っています。間違ってはいません。自分のグローブがあれば、家でキャッチボールができます。
ただ——うちは買いませんでした。チームのものを借りていたからです。
どちらが正しい、という話ではありません。
「借りられるかどうかを、先に聞いてみる」という選択肢があることを、私は知りませんでした。聞くのはタダです。
ヘルメットも、借りていました
ヘルメットも、当初はチームのものを借りていました。
しばらくして、購入することにしました。
「ずっと借りる」ではなく、「最初だけ借りる」という使い方です。続けることが分かってから買えば、無駄になりません。
🔴 グローブだけは、お店で買ってください
グローブは、絶対にネットで買ってはだめです。
知り合いに割引をしてもらえるお店があれば、そこがベストです。
——なぜ、ネットではだめなのですか?
ネットで買うと、型付けに失敗する可能性があります。
サイズが確定していれば問題ないかもしれません。ですが、プロの提案を受けて実店舗で購入するのが、失敗が少ない。というか、ほぼないと思います。
ここは、グローブの型付けの記事とつながります。
買ったばかりのグローブは硬く、使える形にする「型付け」が必要です。うちはそれをお店に約2,200円で頼みました。
買うお店と、型付けを頼むお店が同じなら、その子の手を見た人が、そのまま形を作ってくれます。ネットで買うと、この流れが切れます。
もうひとつ。グローブは同じ「サイズ5」でも、メーカーによって実際の大きさが違います。
数字だけでは決められません。手を入れてみないと分からない道具です。
グローブのサイズ選びは、グローブのサイズは「大きめ」がいちばん失敗するにまとめました。
【体験談】最初に買ったのは、4つだけでした
ここからは、この記事を書いている私自身の話です。
——いちばん最初に買ったものは、何でしたか?
練習着、ユニフォーム、スパイク、リュックです。
リュックはチーム指定で、バットが収納できるものでした。
——グローブとバットは、どうしていましたか?
チームのものを借りていました。
——何か方針はありましたか?
当初は、できるだけお金を掛けないのがポイントです。
——買ったけれど「要らなかった」と思ったものはありますか?
思いつきません。
真に必要なものを、少しずつ買い足していったのが正解でした。
無駄な買い物が出なかったのは、最初に全部そろえなかったからです。
「必要になってから買う」を続けていれば、要らないものは、そもそも買いません。
誰も教えてくれなかったこと:ゼッケンの縫い付け
道具の話ばかり調べていて、これを完全に見落としていました。
ユニフォームには背番号(ゼッケン)を縫い付けます。買ってきたら終わり、ではありません。
うちで実際に起きたことです。
- 縫ったのは家族です。裁縫が得意なほうではありません
- 1枚に1時間くらいかかっていたと思います
- それが3回。合計で3時間ほどになります
- ミシンはありますが不慣れなので、手縫いです
- まっすぐ水平に縫うのが、とにかく難しい
——今、同じことをするならどうしますか?
お金を出して、プロにお願いしてもよいと思います。
このブログでは前にも同じ結論を書きました。グローブの型付けをお店に約2,200円で頼んだときの話です(グローブの型付けはお店に2,200円払ってよかった)。
親が全部を自分でやらなくていい。お金で解決していい場面が、思っているより多くあります。
買う前に確認する3つ(規則に書いてあります)

お店で迷ったときに、この3つだけ見てください。すべて連盟の規則に書かれています。
| 道具 | 確認すること |
|---|---|
| スパイク | 金属の金具が付いていないこと(学童部は使用不可) |
| ヘルメット | SGマークが付いた連盟公認品/両側にイヤーフラップ |
| バット | JSBBマークが付いた公認品/「少年用」の表示 |
ヘルメットについては、規則にこう書かれています。
打者、次打者および走者は、S・Gマークのついた連盟公認のヘルメットを必ず着帽しなければならない。
…少年・学童部はすべて両側にイヤーフラップのついたものとする。
ただし、ヘルメットとキャッチャーの防具は、チームの備品であることが多いです。個人で買う前に、必ず確認してください。
ボールは3種類あります

連盟が公認しているボールは、年代で分かれています。
| 区分 | 種類 | 直径 | 重さ |
|---|---|---|---|
| 一般・中学生 | M号 | 71.5〜72.5mm | 136.2〜139.8g |
| 小学生 | J号 | 68.5〜69.5mm | 127.2〜130.8g |
| 小学校低学年 | D号 | 64.0〜65.0mm | 105.0〜110.0g |
そして、バットの使い分けも規則で決まっています。
少年用と表示されているものは、J号およびD号ボールに使用
練習用のボールを買うときに役に立ちます。小学生はJ号です。低学年のチームだと、ひとまわり小さいD号を使うこともあります。
ここもチームに確認してから買うのが確実です。
いくらかかるのか(メーカー公式の価格で計算しました)
いちばん知りたいのは、ここだと思います。
うちがいくら払ったかではなく、ミズノ公式オンラインに載っている価格で並べます。2026年9月時点のものです。
ミズノには、はじめて野球をする子ども向けの「ディアルーキー」というシリーズがあります。その価格です。
| 道具 | 商品(ミズノ公式) | 価格(税込) |
|---|---|---|
| グローブ | ディアルーキー キッズ軟式用(1AJGY00900) | 5,720円 |
| ポイントスパイク | ウエーブライトレボJr.(11GP2222) | 7,920円 |
| トレーニングシューズ | ライトレボトレーナーJr.(11GT2222) | 6,380円 |
| バッティンググローブ | ディアルーキー【両手用】(1EJEY842) | 1,870円 |
| アンダーシャツ(長袖) | ディアルーキー(12JABQ50) | 1,540円 |
| ユニフォームパンツ | ディアルーキー GACHI(12JDBX81) | 3,080円 |
| ソックス | ディアルーキー 合体くん(12JXBS92) | 990円 |
| バックパック(25L) | ディアルーキー(1FJDCR03) | 3,960円 |
| 合計 | — | 31,460円 |
ここにバットは入っていません。小学生用のバットは、ミズノ公式でビヨンドマックス EV2N が29,700円です。入れると6万円を超えます。
グローブ(5,720円)とバット(29,700円)を借りられた場合——
31,460円 − 5,720円 = 25,740円。バットを買っていたら6万円を超えていた計算です。
「借りられますか」と一言聞くだけで、これだけ変わります。
この表はミズノ公式オンラインに載っている価格で、うちが払った金額ではありません。
チーム指定のユニフォームや帽子はチームごとに値段が違うので、この表には入れていません。実際はもう少しかかります。
メーカーが挙げる「最初の9つ」
最後に、ミズノ公式の「最初に揃えたい9つのアイテム」を紹介します。
- グラブ
- バット
- 野球用シューズ
- バッティンググローブ
- アンダーシャツ
- ユニフォームパンツ
- ソックス
- バックパック
- きもち
9番目が「きもち」です。公式サイトには、こう書かれています。
野球やソフトボールがだいすき!というきもち
道具を売っている会社が、最後にこれを書いている。
1〜8は、あとからでも買えます。9番目だけは、お金で買えません。
まとめ:最初にやることリスト
- ① チームに「何が指定ですか」と聞く(帽子・アンダーシャツ・ストッキング・ユニフォーム・バッグ)
- ② チームに「借りられるものはありますか」と聞く(グローブ・バット・ヘルメット)
- ③ ソックスを先に買い、それを履いてスパイクを試着する(スパイクは規則で自由。金属の金具が無いもの)
- ④ グローブは、お店で手にはめて選ぶ
- ⑤ 残りは必要になってから買い足す
最初に全部そろえなくて大丈夫です。子どもが続けるかどうかも、まだ分かりません。
うちは「できるだけお金を掛けない」で始めて、買って無駄になったものは1つもありませんでした。
※正式には小学生の軟式野球は「学童野球」ですが、本記事では一般的な呼び方に合わせて「少年野球」と表記しています。
グローブ
バット
スパイク・シューズ
ヘルメット・ユニフォーム
自主練
お金
プレゼント
出典・参考
- 公益財団法人 全日本軟式野球連盟|規程細則 第12条(用具、装具等)
- 公益財団法人 全日本軟式野球連盟|公認用具について
- ミズノ公式オンライン|Dear Rookie! 最初に揃えたい9つのアイテム
- ミズノ公式オンライン|キッズ軟式用 ディアルーキー(1AJGY00900)
- ミズノ公式オンライン|ウエーブライトレボJr.(11GP2222)
※価格・規則は変わることがあります。購入前に必ず各メーカーと、所属するチーム・連盟の最新情報をご確認ください。

